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ユージュアル・サスペクツ2 印刷 E-mail
あなたの感想: / 14
まあまあおもしろそう! 
監督:ブライアン・シンガー

キャスト

チャズ・パルミンテリ
ケヴィン・スペイシー
ピート・ポスルスウェイト


注意 以下ネタバレあります。

以前から続編の噂はあったが、なかなか現実味を帯びた話を聞くことができない。
アメリカのある映画情報サイトで、デヴィッド・クイヤン(ケヴィン・スペイシーを尋問する捜査官)を演じたチャズ・パルミンテリが、スタジオから「ユージュアル・サスペクツ」の続編の話を聞いたと語ったそうだが、事実のところはわかっていない。その題名は"Searching for Keyser Soze"。

もしこの情報が確かであれば、いったいどのような映画になるのだろうか。

「カイザー・ソゼは誰なのか?」ということがテーマの前作で、その中で解答をしっかり明示しているので、さらに「カイザー・ソゼを探す」(Searching for Keyser Soze)ということはかなり難しそうである。

もし前作で示されたロジャー・キントがカイザー・ソゼではないとしたら、前作を完全に否定することになる。
続編を製作する際、前作のよい部分を引き続き使おうとすることは当然だが、この映画の場合、最も評価されたのは、その構成(アカデミー賞脚本賞受賞)で、それを引き継ぐことは難しいかもしれない。

アメリカの映画サイトの掲示板で、「ユージュアル・サスペクツ」の続編をつくることは、モナリザに帽子と眼鏡を加えるようなものという意見があった。日本語でいうところの「蛇足」ということだろう。
たしかに前作の構成がすばらしく続編をつくることはあまり意味がないことかもしれない。(製作側にとってはもちろん収入という「意味」はありますが)

しかしこの映画の評価された部分で忘れてはいけないもうひとつのことは、ロジャー・"ヴァーバル"・キントというキャラクターの存在だ。

この映画でケヴィン・スペイシーはアカデミー賞助演男優賞を受賞したが、これは映画のほとんどをか弱い障害者として演技し続けたこのキントというキャラクターそのものが賞を受賞したようなものである。(もちろん違う人物を演技しているキントを演技したケヴィン・スペイシー(ややこしい)がすばらしいことはいうまでもありません)

この「キント」というキャラクターは映画史上もっとも演技がうまく、頭の回転がはやい男ではないだろうか。
あれだけ自分とはかけ離れた(?)人物を演じながら、部屋で目にする文字をもとに現実と嘘をおりまぜ、刑事(観客も)を納得させるような話を即興ですることができるのだから。

そこで、この「キント」というキャラクターに焦点を当て、クイヤンらが大捜索で「キント」(ソゼ)を追い詰めるが、頭のよさで(ここがこの映画の見所になる)やっぱりまんまとソゼに逃げられてしまうという続編のストーリーはどうだろうか。

ここで一番問題になるのが、この映画ではもう完全にキント=ソゼとしていることだ。まだ「ユージュアル・サスペクツ」を見ていない人は、この映画の存在を知るだけで、前作の「ユージュアル・サスペクツ」を楽しめなくなる。映画自体を楽しめなくなるわけではないが、「謎解き」という部分においては(犯人を知っているわけですから)まったく楽しめなくなる。

あの「氷の微笑」の続編も映画化された。もうそろそろ「カイザー・ソゼ」の正体の封印も「時効」にして、続編をつくれないだろうか?
やっぱり無理かなあ?
by ブック・オーシャン


DVD ユージュアル・サスペクツ
脚本がよくできています。ガブリエル・バーンもかっこいい。

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