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ペイチェック ジョン・ウーの目論見(コラム)
ペイチェックをDVDで見た。今ごろ? という感はあるが、これが特筆すべき作品だったので、この作品について考えてみたい。

はっきりいって見ているのがつらかった。まず気になるのが、かの偉大なる奇人(貶しているわけではありません)のフィリップ・K・ディックの原作をアクション映画一直線のジョン・ウーになぜ監督させたのだろうかということだ。

これは、男と男のプライドをかけた、とか、激しい銃撃戦で手に汗握る、という話ではない。案の定、このアクション狂の監督はこの作品をまったくのアクション映画に仕上げてしまった。これがそれ向きの映画なら、そりゃ、その手腕はたいしたものだと思うけれど、なんてたって思考分裂気味のアイデアが売りのディックの作品なんだから、そんなアクションはまったくの不要、というか、邪魔でしかない。観客は思う存分、ディックの奇妙奇天烈でなおかつスリルに満ちた世界に没頭したいのだ。

たしかにアクションシーンは見事ではある。いつもながらの、目新しい――それこそあれやこれやと練られた、サーカスの芸を見るような奇妙なアクションはあったし、ふたりの男がお互いに銃を突きつけあうおなじみのシーンもあったし、サムペキンパーばりのスローモーションもあったし、こん棒を振り回すなんてハリウッドの映画では珍しいアクションもあった。が、そんなものを観客は望んでいないのだ。もちろん原作も。コメントを書く (0 コメント)
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帰ってきたジョン・マクレーン?(コラム)

ダイ・ハード4.0』(Die Hard 4.0 / Live Free or Die Hard)を観た。がっかりした。

ダイ・ハード』シリーズ一作目は画期的な作品だった。その後の多くのアクション映画に影響を与え、主演のブルース・ウィリスの出世作になった。題名の意味するところは、「なかなか死なない」であり、製作当初、そのキャラクターに見合うキャスティングが考えられていた。アーノルド・シュワルツェネッガー、シルヴェスター・スタローン、バート・レイノルズ……。いずれも「なかなか死にそうにない」肉体を持つマッチョな俳優たちだ。が、結局その座を射止めたのは、これが映画主演二作目になるブルース・ウィリスだった。コメントを書く (0 コメント)
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ガイ・フォークス
監督:ニール・ジョーダン

キャスト
ダニエル・クレイグ
ロバート・カーライル


彼の名前を初めて聞いたのは、『ハリー・ポッターと賢者の石 』の中だった。(それまでにもその名前を耳にしたことがあるかもしれないが、認識したのは間違いなくそのときである)その中でヴォルデモートが消えたことを喜ぶ魔法族たちが花火をあげて喜んでいるのを、人間たち(この小説の中では「マグル」と呼ばれる)が見て、誰かがガイ・フォークス・ナイトの日を勘違いしたのだろうという記述があった。(ガイ・フォークス・ナイトには花火をあげる習慣がある)

二度目は『Vフォー・ヴェンデッタ』の主人公「V」のモデルがガイ・フォークスであると知ったとき。(たしかどこかの映画雑誌だったと思う)

どちらのときも心にひっかかる違和感があった。それはなぜ自分はこの人物のことをまったく知らなかったのだろう、ということだった。どちらの作品でもごく当たり前のごとく、この名前を扱っている。ということは、この人物は「有名人」に違いない。歴史上においても重要な人物なのだろう。だが、わたしは聞いたこともない――この感覚を「違和感」というのだろうか、あるいは「疎外感」といったほうがいいかもしれない。ともかく、わたしはこの人物についてまったく知識がなかった。コメントを書く (0 コメント)
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『ザ・シューター』レビュー(コラム)
(ネタバレあり)

2002年、ドキュメンタリー映画監督、マイケル・ムーアは『ボウリング・フォー・コロンバイン』で声高にアメリカの銃社会を批判した。この映画はアカデミー長編ドキュメンタリー映画賞を始めとし、世界の映画賞を数多く受賞し、多くの者の賛同を得た。

多様な意見があるのが、アメリカであり、自分の考えとは違う意見をも評価する寛容さを持ち合わせる国でもあるが、『ボウリング〜』とは対極の精神を持つ映画を作るには、五年もかかったようだ。コメントを書く (0 コメント)
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マイアミバイスのリメイク?(コラム)
好きなテレビドラマだった。

『特捜刑事マイアミ・バイス』は、フロリダ半島にあるアメリカでも有数の大都市圏を形成するマイアミを舞台にした、スタイリッシュな(80年代当時)刑事ドラマ。

陽光きらめくフロリダの海、ヒスパニック系の俳優たち、ドン・ジョンソンの微妙な長さの無精ひげ(いつも同じ長さに保っているのだから無精ではないか)、フィリップ・マイケル・トーマスの派手なスーツ。時間というフィルターでろ過したわたしの『特捜刑事マイアミ・バイス』のイメージはこんなだろうか。

そういえば、当時ドン・ジョンソン風のヒゲにするというシェーバーが売られていた記憶がある。こんな微妙な商品が売られるほど、このドラマは世間に影響を与えていたということだろう。

このTVドラマを成功に導いた最も特筆すべき点は以下の二点だろうと思う。ひとつは、予定不調和のエンディングが多いということ(ドラマのストーリーは一話完結になっている)。ドラマの最後に、犯人に逃げられる。必死に守ってきた犯罪立証の証人を最後に殺されてしまう……等々。それまでの刑事ドラマには見られなかったエンディングを初めてみたときにはしびれたものだ。コメントを書く (0 コメント)
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タフの方舟
原作:ジョージ・R・R・マーティン
監督:クリス・コロンバス

キャスト
マイケル・クラーク・ダンカン
トミー・リー・ジョーンズ


英語に「タフ・ネゴシエイター」という言葉がある。
意味は「手ごわい交渉者」。この物語の主人公、ハヴィランド・タフはまさしく「タフ・ネゴシエイター」である。なにしろ、テレパシーを持っている愛猫を抱えて、相手の考えることを的確に読みながら交渉できるのだから。

風体は、身長二メートル半、細長い顔に禿頭で太鼓腹、全身の肌は漂白した骨のように真っ白。職業は、環境エンジニア。

環境エンジニアといっても、現代の「環境エンジニア」のように環境汚染の防止や抑制、改善策を提案するようなものではなく、宇宙の様々な惑星から集められた生物の細胞をクローニングし、その依頼主の惑星の環境を生態系から変えるという積極的な行為を行なう。コメントを書く (0 コメント)
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